真白歩知のお遊びブログ
約束とか、使命だとか、そんな言葉を使っていたものの、本当の所はもっと単純な事だった。俺はただ・・・『マナに会い…
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「マナっ・・・!!!」 飛び起きると、窓に留まっていたであろう小鳥が慌てて飛び立ち、小さな羽音が遠ざかっていく…
父親の名前は、ギリアン・イングラム。代々皇国の軍事に関わる事柄を担ってきたイングラム家。先の戦争により先代、俺…
森の中に軽快な足音が響く。その巨体からは考えられないほど軽い音だ。全身で風を切り、猛スピードで駆け抜けていく。…
「なんで、人が・・・」 ファウヌスは腕組みをして眉間に皺を寄せる。 「人でもないよ。ヒトに成れなかった、人形じ…
真宵の森に入ってから、どのくらいの時間が経ったのだろう。朝日と共に目覚め、その日一日の食料を探し、食べ、夜にな…
「しかしうまい具合に適応したもんだのう」 カラカラと小気味よい笑いを上げながら、ファウヌスは言った。 「こうも…
――パチパチと薪の燃える音が聞こえてくる。一本の薪がコトリと音を立てて崩れた。トントントンとリズミカルに叩く音…
皇国騎士団第三師団に与えられた詰所は、修練場の隣にあった。団員達の鍛錬の声と、木剣を打ち合う音が絶えず響き、常…
俺がまだ、初等学級に通い始めたくらいの話だ。その頃にはもう、親父は国の英雄として讃えられていて、それが自分の事…